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谷崎潤一郎

  • 2020年12月13日
  • 2020年12月13日

『麒麟』:読書感想文(谷崎潤一郎編)

『麒麟』は、谷崎の処女作『刺青』発表の翌月、1910年12月に発表された。 谷崎は中国を舞台とした作品を何作か発表しているが、孔子を題材に書かれた『麒麟』は中国古典との対話で生まれた第一作ともいえる。 なお、谷崎は生涯において二回中国旅行に出かけているものの、本作品は中国旅行に行く前に書かれた作品で […]

  • 2020年12月9日
  • 2020年12月13日

『少年』:読書感想文(谷崎潤一郎編)

ある時、学校では弱虫な信一の家に、主人公が遊びに行く。信一は、家の中では学校の様子とはうって変わった暴君で、餓鬼大将である仙吉や姉の光子を面白おかしくいじめていた。ある夜、光子がいつもピアノを弾いていた西洋館へと忍び込んだ主人公と仙吉は、妖艶な光子の前にひれ伏す。その翌日から、主人公と仙吉は光子の家来になり、最終的には信一も光子の奴隷となっていく。

  • 2020年12月5日
  • 2020年12月9日

『刺青』:読書感想文(谷崎潤一郎編)

『刺青』は、明治43年(1910年)に24歳の谷崎潤一郎が発表した処女作である。 あらすじ 江戸の刺青師清吉は、理想の美女に自分の刺青を刺り込むという宿願を抱いていた。願いを抱いてから4年目、理想の足を持つ女性を見つける。翌年、偶然その女性と再会し、女性の背中に巨大な女郎蜘蛛を刺った。清吉は刺青に己 […]

  • 2020年8月28日
  • 2020年12月5日

『痴人の愛』:読書感想文(谷崎潤一郎編)

『痴人の愛』は、震災前の東京と横浜を舞台にしている。この時代は、日本でも一般の人々に欧米の生活様式が浸透し始め、活動写真やカフェエ、ダンスホールが出現し、モボ(モダンボーイ)やモガ(モダンガール)と呼ばれた、西洋文化の影響を受けた流行の最先端をゆく若者が街に進出した時代である。 このような時代背景の […]