【日台結婚】宮古島シギラミラージュ ベイサイドチャペル:オンライン結婚式レポ(後編)

2020年10月末、コロナ禍の真っ只中に、沖縄県宮古島で日本側親族+台湾側友人1名で結婚式・お披露目パーティーを開催しました。前編の記事では、挙式までの流れについて振り返りましたが、後編ではオンラインお披露目パーティー(ライブ配信)の事前準備と方法、一番楽しみにしていた前浜ビーチの撮影について記録していきます。

オンライン(ライブ)配信について

当日の流れは以下の通りです。(前編では①~⑥までご紹介しました)

  1. ホテルでの支度
  2. ホテルフォトツアー
  3. オープンカーでチャペルへ移動
  4. 挙式前のリハーサル、ベールダウン
  5. 挙式本番
  6. 挙式後の写真撮影(チャペル内、シギラビーチ)
  7. お披露目パーティー
  8. ビーチ撮影(与那覇前浜ビーチ)

日本側の親族と、日本在住の友人には、当日⑤~⑦まで参加してもらいましたが、挙式日の3週間前に「ライブ配信で台湾側の親や友人にも参加してもらえないかな」と考え、結果「⑥挙式後の写真撮影(チャペル内、シギラビーチ)」と「⑦お披露目パーティー」の時にライブ配信を行い、台湾側の親や友人にオンラインで参加してもらいました。(※「⑤挙式本番」は撮影不可なので、ライブ配信は無し)

はじめは式場で配信サービスがないか、ワタベウェディングさんに相談しましたが、2020年10月時点でオンライン結婚式(ライブストリーミング配信)に対応しているチャペルは沖縄本島の「アクアグレイス・チャペル」のみで、宮古島の「シギラミラージュ ベイサイドチャペル」は対象外でした。そのかわり、自分たちでライブ配信するのは全く問題ないので、参列した友人に頼み、携帯を使ってライブ配信をすることにしました。

オンライン配信の機材

配信用の機材はすべて自分たちで準備しました。

  • 配信用の携帯(iPhone 8)
  • iPhone用の三脚
  • モバイルバッテリー、充電ケーブル
  • 【バックアップ】GoPro HERO8
  • 【バックアップ】友達のビデオカメラ

メインは私のiPhone+三脚+モバイルバッテリーを使ってライブ配信し、GoProと友達のビデオカメラは予備用に横で録画してもらいました。また、会場にはWi-Fiがないと確認したので、Wi-Fiルーターも用意しようと考えましたが、ネットを調べると、2時間程度のライブ配信であれば1~2GBで事足りるとのことなので、携帯のパケット通信で配信しました。(結果確かに1~2GBで収まりました)

オンライン配信ツール

オンライン配信をしたい目的は「式場やパーティーの様子をライブで配信したい」「パーティーの歓談タイムで、グループに分けてこぢんまりとおしゃべりしたい」でした。そこで、下記無料ツールのうち、単方向で配信できる「ライブ配信機能」と、双方向で話せる「ビデオ通話機能」を中心に検証した結果、「LINE」で配信することに決めました。

▼ライブ配信・ビデオ通話ツールの検証結果(2020年10月時点)

ライブ配信ビデオ通話
LINE
Zoom
(有料ライセンスのZoomウェビナー機能)
Facebook
(最大50名まで通話可能)
Instagram
(最大6人まで通話可能)
YouTube×
  • YouTube:動画配信といえばYouTubeだが、モバイル(携帯)でライブ配信したい場合、チャンネル登録者数が1000人以上でないとできないので断念
  • Facebook、Instagram:友人の多くが使っており、ライブ配信もアプリから簡単にできるが、親がアカウントを持っていないのと、グループ通話は人数制限があるとのことでNG
  • Zoom:URLを共有すればビデオ会議に参加できるのが利点だが、無料アカウントの場合、3人以上の会議だと最大40分までしか開催できない。また、単方向でライブ配信したい場合、有料アカウントで「Zoomウェビナー」を開かないと実現できないのと、親が使いこなせなかったので脱落
  • LINE:親が唯一使っているSNSで、ライブ配信もビデオ通話もできることから、配信ツールはLINEに決定!ビデオ通話の最大参加人数は500人まで、ほぼ無制限なので安心。

オンライン配信の流れ

オンライン配信に向けて、事前にライブ配信を見たい参加者を調査し、結婚式ライブ配信用のLINEグループを作成。そのグループ内で、当日は「ライブ配信」と「ビデオ通話」を組み合わせて配信しました。

  • 挙式後の写真撮影(チャペル内、シギラビーチ)LINEライブ配信(式場から単方向で配信。視聴者は顔出し・音出しなし、チャットでコメント)
  • お披露目パーティー(前半)LINEライブ配信(同上)
  • お披露目パーティー(前半)LINEビデオ通話(双方向でグループ通話可能。視聴者は複数名で顔出し・音出しOK)

挙式後の撮影タイムとお披露目パーティー前半では、式場の様子(写真撮影、ケーキカットなどの進行)を見せたいだけで、参加者も顔出ししたくない方がいるだろうと考慮し、単方向の「ライブ配信」機能を使いました。1人だけ配信しているので、画質は「ビデオ通話」よりも少し高かったです。

そして、お披露目パーティー後半では歓談タイムを1時間設け、台湾と海外からの参加者とビデオ通話をしました。ビデオ通話ではグループ分けし、事前に時間帯を決めて参加してもらいました。(調整方法は後述します)

ライブ配信の事前準備

  • 台湾側の参加者へ:事前にGoogleフォームで出欠アンケートをとり、「ライブ配信」と「ビデオ通話」への参加希望と、お披露目パーティー後半の「ビデオ通話」で参加可能な時間帯を調査。回答が集まった後、「ビデオ通話」の参加者と時間帯を踏まえ、「親族」「高校」「大学」「大学院」「サークル」「バイト先」「会社の同期」などコミュニティ別にグループ分けし、10分ずつの歓談タイムを調整しました。
  • 配信をお願いした友人へ:当日は自分のiPhoneを渡して配信をお願いするので、操作・配信マニュアルを作成し、事前にリハーサルも行いました。
  • 台湾にいる親へ:スマホやPCを使いこなせるのかが心配だったので、LINEの操作ステップをすべてスクショして視聴マニュアルを作成しました。また、事前にリハーサルをして、当日視聴できるようレクチャーもしました。
  • その他:ライブ配信とビデオ通話の時間帯を記した招待状をCanvaで作成し、歓談タイムのタイムテーブル、マニュアルとあわせて全員にメールで送付しました。

オンライン配信招待状(繁体中文版)

オンライン配信招待状(日本語版)

当日の流れ:⑦お披露目パーティー

オンライン配信の準備について長々と書きましたが、改めて挙式後の流れについて振り返りましょう。

まずはお披露目パーティー。小規模の家族婚ということで、派手な演出はせず、シンプルな流れで進めました。オープニングムービー、プロフィールムービーも作成せず、かわりにプロフィールブックを作成して配布しましたが、夫が印刷サイズをA4にしてしまい、大きな冊子が納品された時は笑ってしまいました。

お披露目パーティーの進行

  • 新郎新婦入場
  • スピーチ
  • 乾杯
  • ケーキ入刀・ファーストバイト
  • ゲスト紹介
  • 友人スピーチ
  • 歓談
  • 締めのスピーチ
  • 閉会・お見送り

会場はシギラリゾート内の会場「5th POINT」で、宮古島食材を活かしたフレンチを提供してもらいました。

外の緑とテーブルフラワーのオレンジ色のコントラストが綺麗
ケーキはマンゴー、スターフルーツ、パイナップルなど、沖縄や台湾のフルーツがたくさん
ハイビスカスのシャンパン

サプライズ

少人数ということで、途中で新郎・新婦からお互いのゲストの紹介をし、唯一台湾側の代表として参加してくれた友人にもスピーチを頼みましたが、なんと友人が新郎とサプライズを用意しており、私の母からもらった手紙を朗読し始めました。

まったくの予想外だったので本当に驚き、国際結婚で色々心配をかけて申し訳ないと改めて思うと思わず号泣(?)ただ、結婚式を挙げている最中に、母親に参加してもらえなくて寂しいなと改めて思っていた時に、母からの手紙を読んでもらえて寂しさが少し紛れました。発案や手紙の翻訳などをしてくれた夫や友人には本当に感謝しています。

ちなみに、パーティーの歓談中にライブ配信のiPhoneを触っていた時に、たまたま母がLINEのグループで友人宛に「配信も手紙のこともありがとう」とメッセージを送ってきたので、焦った友人がiPhoneを撤収してバレないようにしたと後で分かりました(笑)

オンライン配信をやって良かったこと

ビデオ通話の時に、台湾や日本、アメリカなど各地の友人と久々にお話でき、友人たちからサプライズの動画までもらったり、チャットで届いたコメントを読むと、みんなの優しさに心が温まりました。また、義実家の皆さんにも快くライブ配信をさせてもらい、義弟さんもライブ配信を少し手伝ってくれたりしたのがとても嬉しかったです。

何より、事前リハーサルにも付き合ってもらい、当日も挙式後から食事の時までずっと三脚を持って配信してくれた友人には、本当に一生感謝しています。

もし今後機会があれば、台湾でもドレス姿を親に見せられるのが一番ですが、新型コロナのタイミングで、オンライン配信で結婚式の様子を共有できて良かったと思っています。

⑧ビーチ撮影(与那覇前浜ビーチ)

結婚式当日のプログラムもいよいよ最後。2時間のお披露目パーティーが終わった後は、オプションプランでつけた「与那覇前浜ビーチ」のロケーションフォト撮影。「東洋一美しいビーチ」の名の通り、宮古ブルーの海が本当に綺麗でした。

天気も曇りから徐々に晴れに変わり、目が開かないくらい眩しくなってしまったので、出来上がった写真を見ると顔がクシャクシャでした(笑)風も強すぎたので、ヘアピンを10本くらい使っても髪が乱れて大変でした。でも景色が本当に綺麗なのでとても満足!

【余談】宮古島の天気について

挙式とビーチ撮影はやはり晴れてほしいもの。1週間前から毎日天気予報をチェックしていましたが、なんとピンポイントで挙式日だけ「雨」…。宮古島の天気は、現地の方にも聞いたところ、風も強く天気が変わりやすいのと、雨予報でも地域によって天気が異なるとのことで、「せめて当日は曇りで」と毎日神社に行ってお祈りしました。

前日になると、天気予報は「終日雨」から「10:00~12:00まで雨」に。挙式とシギラビーチ撮影はちょうど11:00~12:00だったので、「ここまでかぶることある~?」と叫んでしまいそうですが、幸い当日は雨が降らず、本当に運が良かったです。

そのかわり、挙式翌日からマリンスポーツツアーが波の影響で相次ぎキャンセルになったり、レンタカーがぶつけられて事故処理するなど色々あったので、運は無限にあるわけではないなと実感しました。これらの出来事を、今後も忘れずに覚えておきたいなと思い、ブログに記録しておきました!

▼挙式前~挙式の流れについては、全編をご参照ください


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