日台夫婦の台湾人妻、義実家でお正月初体験

今日は1月11日、関東地方では「鏡開き」の日。今年のお正月は新型コロナで例年とは違う雰囲気ではあったが、私にとっても初めて義実家で年末年始を過ごし、色んな初体験をすることができました。日本人からしたら当たり前のことばかり、でも外国人だからこそ新鮮に感じる!台湾人妻の視点から、お正月で初めて体験した日本の伝統・風習を記録してみました。

年賀状作り

年賀状」は有名なので、多くの外国人でも知っているはず。私も留学時代から友達と送り合っていたので、年賀状の書き方や送るタイミング、「年賀状お年玉」の存在は知っていたが、「句読点は入れない(区切りをつけてはいけない)」というのは毎年忘れてしまいます。。

例年はいつも既製品の年賀状を買っていたが、今年は結婚式も無事終えることができたので、「結婚報告」を兼ねてはじめて年賀状を自分でデザインしてみました。「コンビニ年賀状」というアプリを使い、前撮りや結婚式の写真、縁起の良いスタンプと組み合わせると、それっぽいデザインに。コンビニで印刷すれば完成!

そして、調べたら「年賀切手」なるものが販売されていたと知り、丑年の年賀切手を郵便局で購入。郵便局に行ったら、「年賀」「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」など、年賀状で使えるメッセージのハンコがなんと10種類くらい置いてあったので、「年賀」のハンコをぺたぺた押しました。

一番悩んだのはやはり送付先。配偶者のご両親・親族へ送る場合、日本の風習が分からずネットで調べても諸説あり、「帰省したら送らない」「帰省しても送るべき」など意見が分かれてますます混乱。日本人夫に聞いてもよく分からないとのことだったが、お義父さんに聞いたら色々教えてもらえたので、ここは早めに義両親に相談した方が確実だと思いました。差出人もはじめて夫と連名で出してみたが、これが結婚なんだなと改めて実感しました(?)

お年玉・ポチ袋

台湾や中華圏では、旧暦のお正月に「紅包」という赤い封筒にお金を入れて子供に渡しますが、日本のお正月では「お年玉袋・ポチ袋」にお金を入れて子供に渡すので、入れる封筒が異なります。

Wikipedia「お年玉袋」より

今年は新型コロナで実際に会ってお年玉を渡せないので、お年玉袋だけ用意して義両親に渡しました。お年玉袋を人数分用意したまでは良いものの、到着してから「しまった、新札を準備するのを忘れてしまった」と思い出し、結局お義父さんと交換することに。来年は忘れないようにしないと。。

鏡餅の組み立て

年末になるとスーパーで必ず見かける「鏡餅」。例年は見るだけでしたが、今年は初めて義実家で鏡餅を作らせてもらいました!

サトウの鏡餅のような市販のものはほぼ完成しているので、飾りを組み立てたり、貼り付けたりするだけでよし。ただ、神様へのお供えだと思うと、御幣を違う場所で切ってしまわないかドキドキしました。お義母さんに聞くと、昔はお餅から作ったり、サトウの鏡餅も中は全部お餅がぎっしり入っていたけど、今は個包装の切り餅が入っているので、鏡開きの時も便利だそうです。

しめ縄・お正月飾り

お正月といえば、門松しめ縄お正月飾り。今回の帰省で初めてしめ縄を飾ってみました。「しめ縄を入り口のドアに貼り付けるだけやん」と思われるかもしれないが、入り口を飾る重要な任務を任せられた気分になり、「一年間も飾る重要なものを、良いんですか!」と意気揚々となっていたら、飾るのは松の内(1月7日、または1月15日)までだと初めて学びました。

そういえば、台湾や中華圏の旧正月では、「春聯」という赤い紙に各種縁起の良い対句を書道で書いて、旧暦1月15日(元宵節)までドアに貼りつける風習があります。ただ、一年中貼っているところも多いので、日本のお正月飾りもついつい同じ考えで一年中飾ると勘違いしてしまいました。恥ずかしい~

お正月に食べる料理、食材

お雑煮

1月1日の朝は、お義母さんが作った美味しいお雑煮を食べました。お雑煮は日本の各地域で味付けや具材が異なることは以前から知っており、私もお餅が大好きなので、一人暮らしの時は時々お餅と野菜を入れて「自称お雑煮」を作っていましたが、本物の日本家庭のお雑煮は今回初めて食べることができました!

夫の実家は関東風の「すまし汁」に近い味付け。お餅を少し焼いて、野菜もたっぷり入れ、お出汁によって具材の旨味が染み出して美味しかったです。

かまぼこ&わさび醬油

お正月はよくかまぼこを食べるそうなので、私も今回美味しいかまぼこをたくさん切って食べました。お鍋や汁物でかまぼこを食べたことはあったが、今回は初めてわさび醬油につける食べ方を知りました。簡単でかつ美味しいので、今後自宅でも料理の一品として出せそう!

新年の挨拶

ちなみに、お正月に義実家に帰省する前に、夫にお正月に気をつけるべきことを聞いたら、「1月1日に起きたら『おはよう』ではなく、『あけましておめでとうございます』と挨拶すること」が一番重要と言われました。が、1月1日に起きて義両親に会ったら、いつも通り「おはようございます」と言ってしまい、あとから「あけましておめでとうございます」を言い忘れていたことを思い出しました。結局夫も言っていないよう?(笑)

以上、台湾人妻の視点から、はじめて体験した日本のお正月と学んだことを記録してみました。日本文化を勉強していても、実際に体を動かして作ったり、食べたりする機会はなかなかないので、義両親に色々風習を教えてもらい、体験する機会を与えてもらって嬉しかったです。

もし台湾人、外国人の旦那さん、奥さんをお持ちでしたら、このようなお正月文化を事前に教えると良いかも!逆に台湾の旧正月は連続7年も台湾で過ごしていないので、機会があればきちんと紹介できるようにしたいと思いました。


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