- 2025年2月28日
- 2025年2月28日
台湾の歴史「二二八事件」「白色テロ」を描く台湾映画4選
「二二八事件」や「白色テロ」の歴史や当時の雰囲気について、多くの台湾映画で描かれてきた。特に誰もがスパイ・反体制派と見なされることを恐れてあまり多くを語らない風潮、言論や集会の自由を得るために身を挺して活動を行う先駆者たちの取り組みについては、作品を通して身に染みて理解できる。今まで見た作品で印象的な台湾映画4作品を紹介したい。
「二二八事件」や「白色テロ」の歴史や当時の雰囲気について、多くの台湾映画で描かれてきた。特に誰もがスパイ・反体制派と見なされることを恐れてあまり多くを語らない風潮、言論や集会の自由を得るために身を挺して活動を行う先駆者たちの取り組みについては、作品を通して身に染みて理解できる。今まで見た作品で印象的な台湾映画4作品を紹介したい。
台湾映画『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』で一番印象的だったのは、外省人も白色テロの取り調べにあっていたことだ。今回は個人的な感想も交えて、『クーリンチェ少年殺人事件』で描かれる外省人グループの格差、外省人の苦悩を推考していきたい。
『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』は、台湾映画の中でも屈指の名作である。実際に起きた事件をもとに製作されているが、本記事では実際の事件や、映画との違いについて紹介したい。
『クーリンチェ少年殺人事件』は、台湾における戒厳令下の時代の中、1961年に実際に台北で起きた、14歳の少年によるガールフレンド殺人事件を元にした映画である。 当時の台湾では戒厳令が敷かれ、白色テロが横行、台湾社会は抑圧的で暗い時代を過ごしていた(『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』の時代背景につ […]
『クーリンチェ少年殺人事件』において、小四が尊敬する父親とハニーという二人の人物が、白色テロという厳しい「現実」に敗れていったことが、小明を殺害する結末に繋がる一因となっていく。今回は、作中における小四の心境の変化を読み解く上で重要となる、小四の父親とハニーについて深堀りしていきたい。
BBCが1995年に選出した「21世紀に残したい映画100本」に台湾映画として唯一選出、釜山国際映画祭(2015年)の「アジア映画ベスト100」においても第7位に選ばれるなど、世界の映画史上に残る傑作『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』。 『グッドフェローズ』や『タクシードライバー』、『ウルフ・オ […]