結婚式延期の所感

人生計画通りにならない

2020年4月19日(日)、もともと沖縄で挙式する予定だった日。そして、夫と出会ってから6年と1日経った日でもある。

1年以上前から式場を予約して準備を進めてきたが、今年の1月に入ってから新型コロナのニュースを見て一喜一憂し、海外渡航制限がかかる前や、緊急事態宣言が出される前から、割と早い段階で延期を決めた。ただ、延期を決める前も決まった後も、落胆なのか悲しさなのか分からない気持ちを大人げなくぶちまけ、よく夫を困惑させていた(子供かよ)。

今やコロナ騒動がグローバル問題となり、延期した日程までに収束できるのか、海外にいる親族・親友は日本に渡航できるのかなど、悩みは尽きない。去年挙げればよかったのにと後悔し、タラレバばかりで3か月経った今、自分は人生をいささか急かしすぎではないかと感じてきた。

仇になる完璧主義

思えば近年、私はライフプランに色々期限を設けて過ごしてきた。1年以内にあの賞を取りたい、半年以内に転職して東京に引っ越さないといけない、1年以内に昇格しないといけない、などなど。やはりアラサーになると人生に焦りを感じ始めるからかもしれないが、一番の理由は、自分が(悪い意味で)計画的すぎる人間だからだろう。

この傾向が特に顕著に現れるのが旅行の時だ。友人との卒業旅行で、分単位のバス時刻まで書いた旅のしおりを作成してみんなをドン引きさせり、事前にガイドブックを3冊も借りて読みこみ、「前も来たことあるの?」と聞かれるくらい、観光スポットの歴史をガイドさながら解説したり、一緒に旅行したことがある人なら、私の用意周到(狂気?)を実感できたはず。「そこまで事前に調べて、実際に行って何が楽しいの?」と夫にもよく聞かれるが、旅先から戻ってきてから、「あの有名なお菓子を食べれば良かった」、「あそこで写真撮ればよかった」など、いろいろ後悔してしまいそうなので、つい入念に計画を立ててしまうのだ。もちろん、何も計画をせず、その日の気分でホテルをとったり行先を変えるスタイルもかっこいいと思うが、リスクやハプニングを最小限にしたい私にとっては、到底できない神業だ。

この行き過ぎた計画性と、後悔したくない完璧主義によって、私は自分の人生を息苦しくさせてしまっているかもしれない。延期やコロナでイライラしてしまうのも結局、先が見えない中、計画が立てられず、自分の生き方をコントロールできない焦燥感から来ているだけ。でも人生は何が起こるのか分からないもの。ハプニングが起きて気分転換できない自分は、まるでインシデントが起きて対処できていない企業のようで、スマートではない。

これが人生さ

三つ子の魂百まで、幼いころから完璧主義だったという私が、突然「ケ・セラ・セラ」とギターを弾きながら歌っていたら、まわりの人はびっくりするだろう。ただ、結婚式延期事件を通して、私は二つの真理をこれから実践せねばと心に決めた。

「やりたいことは迷わずすぐやる!」と「なんくるないさ~それも人生の醍醐味さ」。

結婚式についてあれこれ考えると、好きな映画『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』が見たくなってきた。この映画では、男性主人公が恋愛を成功させるために何度も過去に戻ってやり直している。そんな彼が大好きな女性と結婚式を挙げた日に、ガーデンパーティーで突然強風と大雨に突撃され、全員びしょ濡れになってしまった。奥さんに「雨だったけど、後悔してる?」と聞くと、奥さんはこう答えた。

And so it begins, lots and lots of types of days.

(私たちの人生も同じよ。いろんな天気があるわ。楽しんで。)

Mary, “About Time.”

最初に見た時は、あんな大雨でも笑えるなんて、楽観的な奥さんだなと思っていたが、今思い返すと、芯が強くて知恵のある女性だなと尊敬する。これからは、ハプニングにあっても、二人で話し合って、笑って撃退できるような強い女性になりたいと思う。(ただ結婚式をやるならやっぱり晴れてほしい、笑)

Q&A

R to Y:アバウト・タイムの雨のシーンも好きだが、実生活だと西表島のカヤックツアーで嘘のように降ってきた暴雨も好きだ。あれはメアリーと同じように笑えたはず。

ちなみに、コロナが終わったら一番したいことは何ですか?


ブログの更新情報をメールでお知らせします。
ぜひご登録ください!


 

201708_石垣島
最新情報をチェックしよう!