台湾ドラマ『華麗なるスパイス』から学ぶ中国語と感想(第4~7話)

台湾ドラマを見て夫と中国語(台湾華語)を学ぶシリーズ、今回は『華麗なるスパイス』第4~7話から、面白いと思った台湾の中国語表現、単語とあわせて、感想も紹介していきたい。

<以下、少しネタバレ含む!>


第4話「我就不姓衛」

  • 台湾華語(中国語)表現:我要是不A、我就不姓B
  • 日本語訳:Aをしなければ、Bという苗字を名乗る資格がない(絶対Aをやってやるぞ)

第4話では、芬青(フェンチン)が廷恩(ティンエン)のことを誤解してしまい、怒りながら「絶対許さない」と独り言を言うシーンがあるが、その時に「我要是現在不找你算帳,我就不姓衛」と言っている。

画像はすべて「極品絕配|Vidol TV」より引用

中国語の「算帳」は「勘定する、計算する」という意味と、そこから派生して「かたをつける、人に落とし前をつける、仕返しをする」ことも表す。

なので、セリフ全体を直訳すると「あなたに仕返ししないと、私は衛という苗字でなくなる」という意味になる。これは台湾の慣用語で、「Aをしないと、Bという苗字を名乗れない」という表現だが、「絶対Aをやってやるぞ!」という強い決意や意地を表す時に使うのだ。

例えば、「我如果今天偷吃零食,我就不姓X!」(今日こっそりおやつを食べたら、もうXの苗字を名乗らない!」という感じで使う。

日本語でどう訳せばこの面白いニュアンスが伝わるのか相当悩んだが、「Bの名に恥じないよう、絶対Aをやってやるぜ」になるのかな。話は逸れるが、名前関連でいうと、「ジッチャンの名にかけて」という名セリフは、色んなところで多用されるからすごい。

第5話「男子漢大丈夫」

  • 台湾華語(中国語)単語:男子漢大丈夫
  • 発音:ㄋㄢˊ ㄗˇ ㄏㄢˋ ㄉㄚˋ ㄓㄤˋ ㄈㄨ|nán zǐ hàn dà zhàng fū
  • 日本語訳:気概のある男、一人前の男、真の男

第5話では呉慷仁(ウー・カンレン)ファンへの大サービスでこんなセクシーな場面が(笑)。すらりとした美脚で羨ましい!

今後は廷恩(ティンエン)が芬青(フェンチン)のことを誤解してしまい、彼女を叱ってしまう。だが、親友兼同僚の孝彬(シャオビン)に誤解だと指摘され、急いでバイクに乗るフェンチンを追い引き留めようとする。そんな時にハプニングでズボンが破れてしまったのだ。

ズボンが破れたおかげで(?)ようやくフェンチンを引き留め、謝ろうとするが素直になれず、「ごめんね」のかわりに「だからあれだよ」を頻発するティンエン。そこでフェンチンに「男なら潔く吐き出せ」と言われてしまう。中国語の用語「男子漢」も「大丈夫」も「立派な男」という意味だが、重ねることでさらに「真の男」を強調している。

第6話「歡樂的時光總是過得特別快」

  • 台湾華語(中国語)表現:歡樂的時光總是過得特別快
  • 発音:ㄏㄨㄢ ㄌㄜˋ ˙ㄉㄜ ㄕˊ ㄍㄨㄤ ㄗㄨㄥˇ ㄕˋ ㄍㄨㄛˋ ˙ㄉㄜ ㄊㄜˋ ㄅㄧㄝˊ ㄎㄨㄞˋ|huān lè de shí guāng zǒng shì guò de tè bié kuài
  • 日本語訳:楽しい時間はいつもあっという間に過ぎる、宴もたけなわ

これは定型句として覚えたら便利かもしれない。何か楽しいイベントや時間を過ごしている時、名残惜しいけど終了する時にこのフレーズを言えば間違いない。

例えば第6話では、ラ・ミュールのシェフたちが楽しくわいわいしていたら、孝彬(シャオビン)が「はいはいはい、休憩もここまで、ここから料理テストをやりますよ」とみんなを現実に引き戻す。普段はおちゃらけたシャオビンだけど、仕事はできる有能な部下のようだね。

日本の宴会・飲み会では、締めのあいさつに「宴もたけなわ」、そろそろ時間なので終わりにしないといけないと言いがちだが、台湾では「歡樂的時光總是過得特別快」で締めると完璧だ。

第7話「含著金湯匙」

  • 台湾華語(中国語)表現:含著金湯匙
  • 発音:ㄏㄢˊ ˙ㄓㄜ ㄐㄧㄣ ㄊㄤ ㄔˊ |hán zhe jīn tāng chí
  • 日本語訳:銀の匙をくわえて生まれてくる。裕福な家に生まれる。

第7話まで進むと、廷恩(ティンエン)は芬青(フェンチン)に上流階級の社交場に連れていったり、一般人が体験できないような世界を見せたりし、フェンチンも少しずつティンエンに心を開いていく。「社長になると色々責任も多く、実は孤独だから、そんなに幸せではないよ」とティンエンが教えると、「てっきりお金持ちの家に生まれてきたら、恵まれて幸せなのかと思った」とフェンチンがびっくりする。

「裕福な家に生まれてくる」ことを、英語圏では”be born with a silver spoon in his/her mouth”、日本語では「銀の匙をくわえて生まれる」と表現するが、面白いことに中国語だと銀ではなく「金の匙をくわえて」になる。主に「含著金湯匙出生」(金の匙をくわえて生まれる)、「含著金湯匙長大」(金の匙をくわえて成長する)などの言い方がある。なお、由来については、昔の皇帝は金のスプーンを使っていたからという説と、英語の「銀の匙」から来ている説など諸説ある。

最初はドSで冷酷な印象だった廷恩(ティンエン)と、日本人夫の目線から見ると意地でも謝らない台湾女子芬青(フェンチン)だが、少しずつ弱さも見せられるようになってきたよう。次回以降の展開も楽しみだ。

▶『華麗なるスパイス』から学ぶ中国語と感想シリーズはこちらから


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