私事ですが昨年の夏に東京で出産しました。日本で生まれたため、生後すぐ日本側で出生届を提出し、日本の戸籍を取得しています。
夫は日本人、私は台湾人のため、日台ハーフのわが子は成人するまでは日本と台湾の二重国籍を有することができます。そのため、出産前に夫婦で話し合い、子が生まれたら台湾側の戸籍も取得し、日本と台湾両方の国籍と帰属意識を持てるようになれたらと考えました。
ただ、産後に幼い赤子を連れて台湾と日本双方の手続きを行うことが想像以上に大変でした。将来また同じ手続きをする機会があるのか分かりませんが、まだ記憶が鮮明なうちに手続きの流れを記録しておきたいと思います。日本人配偶者にも手続きの進め方や大変さが伝わりますように!
前提
- 家庭構成
- 日本人の父、台湾人の母(私)
- 二人とも会社勤めの正社員、母である私は産休育休を取得済み
- 東京住まい
- 2025年夏に東京で出産
- 以下の手続きは2025~2026年のルールとなる
- 赤ちゃんの日本と台湾の戸籍取得手続きの流れ
- 日本で誕生
- 日本の戸籍を取得(役所へ出生届を提出)
- 日本で日本のパスポートを申請・取得
- 日本になる台北駐日経済文化代表処で台湾の定居證副本を申請
- 台湾で台湾の定居證副本を定居證正本に変更申請、戸籍届出、台灣のパスポートを申請・取得
- 台湾のパスポートで台湾から出国
【日本】出産前の手続き/2025年夏
出産の1か月前から産休(産前産後休業)に入り、出産後に育休(育児休業)を取得しました。
出産後の手続きが多かったので、出産前にタスクを取りまとめ、急ぎ対応が必要なものや外出する必要があるものは夫にお願いし、他の育休関連タスクは産後1か月以内に対応しました。東京都の赤ちゃんファーストなどの申請は1~2か月ほど経ってから承認されました。
母TODO
- 生後7日目まで
- 先天性代謝異常等検査(産院で申請書を提出)
- 生後1か月まで
- 新生児聴覚検査(病院で助成券を提出)
- 産前産後・育児休業の申請(勤務先へ申請)
- 出産育児一時金の申請(直接支払制度を利用)
- 出産育児付加給付の申請(勤務先で追加の給付金があったため申請)
- 出産手当金の申請(勤務先へ申請)
- 育児休業給付金の申請(勤務先へ申請)
- 出生後休業支援給付金の申請(勤務先へ申請)※両親とも子の出生直後の一定期間に14日以上の育児休業を取得する場合
- 赤ちゃん訪問連絡はがき(記入後郵送)
父TODO
- 生後14日目まで
- 出生届の提出、マイナンバーカードの申請(役所)
- 児童手当の申請(役所)
- 自治体誕生祝いの申請(役所)
- 生後1か月まで
- 東京都赤ちゃんファースト、018サポートの申請(オンライン)
扶養者TODO
- 生後すぐ(一二週間以内)
- 健康保険への加入(扶養者の勤務先)
- 健康保險資格確認書交付後、︎乳幼児医療費助成(マル乳)を申請(オンライン)
その他TODO
- 出産後に産後ケアセンターを予約(出産前に予約できなかった……)
- 出産内祝い
- 各種無料ギフトや特典を申請
- Amazonらくらくベビー割引
- たまひよ お祝いひよこクラブ ギフトセット
- ミルポッシェ オリジナルカレンダー&等身大ポスター
- ︎ベネッセ たまひよ お名前入り絵本
- ︎ピジョン 赤ちゃん誕生記念育樹キャンペーン
- ︎ベビーカレンダー しかけ絵本プレゼント
- ︎こぐま社の誕生日カード
【日本】出生届の提出/2025年夏
赤ちゃんが誕生してから、産院で出生届と一枚となっている出生証明書を入手しました。
6日間入院してから赤ちゃんと一緒に退院し、夫が出生届に記入のうえ、役所へ提出と戸籍登録の手続きを行いました。
ちょうど2025年5月26日から、日本の戸籍謄本における「国籍・地域」欄で、従来「中国」と記載されていたものを「台湾」に変更することが可能となりました。そのため、出生届の提出と同じ日に、夫に戸籍謄本の記載を「台湾」に変更するよう申請をお願いしました。
ただし、順番として先に出生届を提出し、そのあとに戸籍を「中国」から「台湾」に変更する申請をしたため、同じ日に申請したものの、順番の関係で子の出生届上に「母の国籍 中国」と記載されてしまい、後続の台湾側戸籍取得手続きが大変になりました。
詳細は後述しますが、ポイントとして、2025年5月より前に結婚した日台夫婦で、日本人配偶者の戸籍謄本上に「配偶者の国籍 中国」と記載されている場合、かつ子どもが生まれる予定がある場合は、出生届を提出する前に、先に戸籍謄本の国籍・地域欄を「台湾」に変更しておくことをお勧めします。
【日本】日本のパスポートの申請・取得/2025年秋
赤ちゃんが生後半年を迎えたころに、日本のパスポートを先に申請・取得しました。
日本のパスポート申請はオンラインのマイナポータルで申請できるようになっており、証明写真もおうちでスマートフォンで撮影したもので問題なし、紙の戸籍謄本の取り寄せと提出も不要でした。最後の受け取りだけパスポートセンターまで出向く必要があったので、幼い子どもがいる親にとって非常に有難いです。
事前準備
- マイナポータル上で子の代理人として登録する
- 子の証明写真を用意する(マイナポータルにアップロードする際に自動で背景処理してくれる)
- 手書きサインを用意する(白い紙に、子の名前でサインし、後ろに括弧書きで代理人代筆と記載する)
- 戸籍電子証明書提供用識別符号を申請していく(外国人は日本で戸籍を持たないため、世帯主すなわち夫にマイナポータルから申請してもらった。申請から1~2日後に数字の番号が送られてくるので、その番号を入力すればパスポート申請時に紙媒体の戸籍謄本を提出する必要がなくなる)
申請の流れの記録
- Day1 マイナポータルから新規パスポートを申請(代理人申請、証明写真と署名をアップロードする必要あり、戸籍電子証明書提供用識別符号を入力する)
- Day2 証明写真の再提出を求められる(頭上の余白部分が足りないため)
- Day2 証明写真を再提出
- Day4 パスポート受領予定日のお知らせがくる+オンラインでクレジットカードの支払い手続きを行っておく(パスポート受領後に自動決済)
- Day16 パスポート受領
「旅券作成状況照会サービス」というサイトから実際に受け取り可能な日にちを確認できます(もともとの受領予定日に再確認したら、予定日から1日遅れとなっていたので、無駄足にならず良かった)。
パスポート受領当日
パスポートセンターで、マイナポータルに届いたパスポート受領用のQRコードを提示し、スタッフにスキャンしてもらいました。また、代理人(私)の本人確認書類も提示しました。
子ども本人の確認も必要で、スタッフがパスポートの写真が本人なのか見比べていました(赤ちゃんだけど分かるかな笑)
当日は書類の出力やコピーなど一切不要で、平日ということもあり5分ほどでパスポートを受け取れました。事前にクレジットカード決済の登録をしておいたので、窓口まで行って収入印紙を購入する手間も省け、受け取り後に自動決済されました。(5,900円、未成年なので5年有効期間のパスポートしか申請できない)
参考ページ
- 外務省 / MOFA「パスポートの申請はオンラインで!【未成年者のオンライン申請について編】」
- 外務省「国内からオンライン申請する」
【日本】台湾の定居證副本の申請/2026年冬
2026年の年初に、台北駐日経済文化代表処へ行き、子どもの「台灣定居證副本」を申請しました。
事前に電話して必要書類を確認し、担当者も親切に必要なものと所要日数を教えてくれました。3か月以内に発行された台湾の戸籍謄本が必要ですが、私が事前に台湾で「自然人憑證」というオンライン申請できる手続きを申請していなかったため、年末年始に一度台湾へ帰省し、戸籍謄本を取得したうえで、日本で「定居證副本」を申請することになりました。台湾人側の親は事前に「自然人憑證」を申請しておいたほうが何かと便利です。
日本で定居證副本を申請する際の必要書類
- 出生届写し(出生届記載事項証明書)※役所で申請、半年または一定期間を超えると法務局へ移管される
- 出生届の中国語訳(オンラインにテンプレートあり)
- 予防接種証明(母子手帳の記入ページで代用できない)
- 台湾の戸籍謄本(三か月以内に発行され、結婚記事が省略されていないもの)
- 両親のパスポート、子の日本パスポート
- 台湾人の親の在留カード
- 子の証明写真(3.5×4.5 白背景)
申請当日にその場で記入した書類
- 定居證副本申請書、子女姓氏約定書、定居同意書(当日は父と母二人がその場でサインした)
- 定居證副本領件委託書(台湾にいる親に頼んで、台湾移民署で完成した書類を受け取ってから日本まで郵送してもらったほうが若干早くなるとのことで、台湾にいる親が代理人として代理受領するという委託書を手書きで書いた)
申請後の追加提出書類
- 日本の戸籍謄本(国籍・地域欄が「台湾」に変更済みであることを証明するため)
申請当日になってから、出生届に「母の国籍 中国」と書かれていることに気づき(図1)、このままだと台湾の移民署で受理されないと言われました。
すでに夫に日本の戸籍での国籍・地域欄を台湾に変えてもらったのに何故だろう?と訝しんだが、出生届を提出した同じ日に戸籍の国籍・地域欄変更を申請した際、先に提出したのが出生届であり、その瞬間ではまだ戸籍謄本上での記載が「台湾」ではなく「中国」だったため、出生届では「母の国籍 中国」となり、後から変更できないという顛末でした……。
幸い、その後新しい戸籍謄本(図2)を提出して、「台湾」に変更済みであることを証明したら、申請が無事受理されました。


書類受領までに必要な日数
日本の代表処で申請してから約18日後(休日・祝日含む)に、台湾にいる親が台湾の移民署から書類が完成したという電話通知を受け、受け取りと郵送でさらに7日間かかりました。
参考ページ
- 台北駐日經濟文化代表處「日本出生子女回臺初設戶籍流程」
【台湾】定居證正本の申請、台湾戶籍、台湾のパスポート申請と取得/2026年春
「定居證副本」を受領してからすぐ台湾帰国する飛行機のチケットを取り、台湾へ二週間帰省し、無事子の台湾戸籍とパスポートを取得できました。
市の中心部に泊まっていないので、各行政機関へ移動するのに時間がかかり、間に合うかが心配でしたが、すべての手続きが完了して安堵しました。台湾の行政機関の良い意味での効率と柔軟さに助けられました。
新北市政府の「育兒寶貝袋」(育児グッズなどが入ったギフトバッグ)と、図書館の「閱讀禮袋」(絵本やおすすめ絵本リストが入ったギフトバッグ)もゲットし、台湾のおもちゃや絵本をもらえたのも嬉しいです!
- Day1 金曜日 夜に台湾に到着
- 空港で台湾に入国する際、パスポートではなく、必ず子の「定居證副本」に入国スタンプを押してもらうこと。でないと「定居證正本」の変更申請が不可になる
- Day4 月曜日 [內政部移民署]定居證副本を正本に変更申請
- 4営業日必要
- 子の日本パスポートのコピーも必要、その場にコピー機があり使用できた
- Day7 木曜日 [內政部移民署]定居證正本の受領
- ほぼ待たずに受領できた
- Day8 金曜日 [戶政事務所]台湾戸籍の届出
- 定居證正本、台湾人の親の身分證、戶口名簿が必要、戶長(世帯主)のサインまたは印鑑も必要
- 「生育獎勵金」と「育兒津貼」などの手当金を申請できることを知ったが、台湾の郵局の通帳を忘れたため当日申請できず
- ︎Day11 月曜日 [外交部領事事務局]台湾パスポート申請
- 数日前に奇跡的にオンライン上で申請枠を予約できたので、朝早くから並んで順番待ちする必要がなくなった
- 護照申請書(事前にオンラインで記入して印刷する)、戶口名簿原本とコピー、証明写真2枚(事前に写真館で撮影してもらった)、法定代理人の身份證が必要
- 「急件」で申請すれば次の日に受け取り可能
- Day12 火曜日 [外交部領事事務局]パスポートの受領
- 法定代理人の身分證と領収証が必要
- Day13 水曜日 [戶政事務所]生育獎勵金の申請
- 戶口名簿、台灣人の親の身分證、印鑑、郵局の通帳(6か月以内に使用している)が必要
- Day13 水曜日 [區公所]育兒津貼の申請
- 戶口名簿、台灣人の親の郵局の通帳、日本人の親のパスポートのコピーが必要
- Day13 水曜日 [新北市立圖書館]嬰幼兒閱讀起步閱讀禮袋の受け取り
- 戶口名簿が必要
- Day13 水曜日 [郵局]普發一萬塊
- ちょうど2026年4月30日までに申請できたので、戶口名簿で受領できた
- Day16 土曜日 日本へ帰国
- 子の台湾戸籍を取得できてから、初めて台湾から出国する際は台湾のパスポートを使用し、出国スタンプを押してもらうこと



ブログの更新情報をメールでお知らせします。
ぜひご登録ください!