こんにちは、辛党Rです。
台湾ドラマを見て夫と中国語(台湾華語)を学ぶシリーズ。台湾ドラマ『華麗なるスパイス』(原題:極品絕配)から、面白いと思った台湾の中国語(台湾華語)表現、単語、文化とあわせて、感想を紹介しております。
今回は第20話から「小白臉」という単語の意味や由来を深掘りしていきたいと思います。
<以下ネタバレにご注意ください>
第20話「小白臉」
- 台湾華語(中国語)単語:小白臉
- 発音:ㄒㄧㄠˇ ㄅㄞˊ ㄌㄧㄢˇ / xiǎo bái liǎn
- 日本語訳:
①若い色白の男(風刺の意味を込める場合が多い)
②ジゴロ、ヒモ男、女性からお金をもらって生活する男性
前回では、色々あった末、同居生活を始めた廷恩(ティンエン)と芬青(フェンチン)。そして、霍(フオ)家では誰が廷恩(ティンエン)の奥さんとしてふさわしいか決めるために、芬青(フェンチン)と如熙(ルーシー)が品性や御作法などを競いあうことに。
如熙(ルーシー)は芬青(フェンチン)の廷恩(ティンエン)への思いを知り、彼女のことを応援しようと思うものの、なぜか心がモヤモヤする。(いよいよ三角関係に発展……)
そこで廷恩(ティンエン)のお母さんがやってきて、芬青(フェンチン)に「廷恩(ティンエン)はどこ?」と聞きますが、芬青(フェンチン)は口が滑って「私が飼っている犬じゃあるまいし、どこにいるかイチイチ知るわけない!」と言ってしまいます。
「息子のことを犬呼ばわりするなんて、(怒)」とプンプンするお母さんは、「什麼叫你養的男人,難道你說我們家霍廷恩是小白臉?」(あなたが飼っている男ってどういう意味よ。まさか廷恩のこと「ヒモ」と言いたいわけじゃないよね?)と芬青(フェンチン)を責めます。
ここで登場する「小白臉」(ㄒㄧㄠˇ ㄅㄞˊ ㄌㄧㄢˇ / xiǎo bái liǎn)という言葉は、字面上は「白い顔」という意味だが、台湾では「女性に養ってもらっている男、ヒモ男」の意味で広く使われています。
「小白臉」はもともと、「顔が白くてハンサムな若い男の人」という意味です。台湾の教育部の辞書を調べると以下説明があり、風刺の意味を込めて使う場合が多いことが分かります。
指皮膚白皙而相貌英俊的年輕男子。通常有譏諷的意味。
教育部國語辭典簡編本より
そして辞書には「ヒモ男」という意味はなかったが、台湾での日常生活の会話、ドラマやテレビ番組では通常「ヒモ男」の文脈で「小白臉」が使われています。よほど親しい男友達でないと、なかなか使わないマイナスのイメージのある言葉です。
語源は見当たりませんでしたが、「外に出て仕事をせず、家でごろごろして養ってもらっているため顔が白い」→「小白臉」という俗説がありました。「かっこいい」意味は入っているものの、あまり男性には言わない方が良い言葉ですね(汗)
【番外編】第20話:愛妻便當
その後、芬青(フェンチン)はお母さんに「廷恩が体調を崩しているから、ご飯でも作ってあげなさい」と叱られ、お弁当をつくって職場に持っていきます。
その時孝彬(シャオビン)が「おお~奥さんが愛妻弁当を持ってきたじゃない、ラブラブ~」と2人をからかいます。廷恩(ティンエン)も「え~、お弁当を作ってくれたの?」とまんざらでもない顔に(笑)
「愛妻便當」はもともと日本語の「愛妻弁当」から来た言葉ですが、今や台湾のドラマでも登場するくらい浸透してきたと実感しました。台湾ドラマ『華麗なるスパイス』や『悪との距離』でも見ましたし、台湾のレシピサイト、YouTube、SNSなどでも見れるようになっています。
芬青(フェンチン)に愛妻弁当を作ってもらった廷恩(ティンエン)はとっても幸せそう(笑)この三角関係(四角関係)はどう展開するのか?続きはまた次回~
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