『天巡者』登場人物紹介:七星劍霊「小七」とコウモリ男「阿福」

2020年10月25日から台湾で放送開始した台湾ドラマ『天巡者』(The Devil’s Punisher)、グローバルや日本のNetflixでも毎週月曜日00:00に最新話を更新中!早速第3話まで見てみたが、道教や台湾の風習も見られるし、アクションも想像以上に迫力があった。

前回の記事では、鍾馗や孟婆をはじめとする主要登場人物や道教の話を少し紹介した。今回は鍾馗の部下として働く脇役の二人、七星剣霊の女の子「小七」と蝙蝠(コウモリ)男「阿福」の人物設定について深堀していきたい。

鍾馗の相棒「七星剣」と「コウモリ」

第1話と第2話では、鍾馗が悪霊を退治する場面があり、鍾馗とともに黒ずくめの男女二人が一緒に戦っている。下の写真に写っている青髪の女の子と、黒い帽子をかぶった男性だ。

画像すべて「三立華劇」公式Facebookより引用

放送前の公式Facebookでは二人の詳しい人物紹介はされず、「誰なのか当ててみて」とコメントがあっただけだが、放送が始まると、青髪の女の子は鍾馗の宝剣「七星剣」で、男の人は鍾馗の手下である「コウモリ」だということが分かった。そして、二人はドラマ内の独自設定ではなく、道教上でも鍾馗は実際にこの宝剣と、手下としてコウモリを従えているのだった。

七星剣霊「小七」|簡廷芮(デヴィ・チェン)

まずは女の子について紹介しよう。青髪で愛らしい美少女だが、鍾馗が妖怪・悪霊退治で使う宝剣「七星剣」に変身することができる剣霊だったのだ。ちなみに名前は「七星剣」から一文字とって「小七」(シャオチー)という。

鍾馗の武器「七星剣」について調べると、鍾馗は道教系の神様で、道教の世界では北斗七星の法力を使って作られた「七星剣」という宝剣があるという。剣の両面には北斗七星の模様が掘られ、非常に強力なパワーを持っているので、鬼や怨霊は少しでも「七星剣」に切られてしまうと、粉々に消えてしまう。

鍾馗は魔除けの神様に任命された後、道教の最高神「玉皇大帝」から強力な「七星剣」を賦与されたので、ますます鬼退治・怨霊退治のパワーが増したのだ。

なお、道教上では「七星剣=女の子の神」という設定はないようだが、ドラマでは3418歳の剣霊(剣の神)が宝剣に変身する設定となっている。普段は可愛らしい女の子だが、鬼も悪霊も神も斬り倒すことができる、とんでもなく危ない子だ(笑)

本来なら鍾馗だけが使える宝剣のはずだが、第1話では悪霊の「吳青原」がなぜか宝剣「七星剣」を使って鍾馗を斬ることができた。これは重要な伏線になっていくのだろう。

余談だが、七星剣霊「小七」を演じる簡廷芮(デヴィ・チェン)は、ちょうどこの前(2020年10月)結婚したことを報じ、自分のInstagramでも綺麗な中華風ウェディングドレスの写真を公開している。しかも11月3日にはご懐妊のお知らせも公表されている。ドレスが本当に似合う~

コウモリ男「阿福」|陳博正(チェン・ボーチェン)

鍾馗のもう一人の部下、頭のてっぺんから足元まで黒装束の男は、ドラマ内では明確に説明されていないが、鍾馗の手下であるコウモリ男である。(中国語では「蝙蝠精」という)

鍾馗は肖像画でよくコウモリと一緒に描かれるが、彼とコウモリの関係については、以下の説明が有力だ。

鍾馗が魔除けの神に任命され、はじめて人間界に行って悪霊を退治しようとした時、悪霊たちはすでに鍾馗の名を知っていたため、皆隠れてしまい、鍾馗は何も見つけられなかった。

すると突然、小鬼が鍾馗の前に現れた。鍾馗は「ようやく鬼退治できるぞ」と喜び、七星剣を振りかざそうとすると、鬼はすぐさまコウモリに変身し、「待ってください。あなたの手下になりたいのです。他の悪霊や鬼の居場所を見つけて教えることができます」とお願いし、すぐ何か所かの隠れ場所を教えてあげたという。コウモリのおかげで悪霊の居場所が分かった鍾馗は、これを機にコウモリと悪霊退治のコンビになったという。

上記の説以外にも、コウモリは奈何橋(日本でいう三途の川、詳細は前回の記事ご参照)の小鬼が化けたという説もある。いずれにせよ、鍾馗のために悪霊や魔物の居場所を探し、一緒に退治する役割であることに変わりはない。

さらに、コウモリの中国語「蝙蝠」(ㄅㄧㄢ ㄈㄨˊ|biān fú)の「蝠」は、「」と同じ発音なので、コウモリは縁起の良い生き物として鍾馗の肖像画と一緒に描かれることが多い。本ドラマでもコウモリ男の名前は「阿福」(アーフー)と名付けられているのだ。

ちなみに、ドラマ内で悪霊を倒した後、コウモリ男「阿福」はスマホを取り出して怨霊を格納している。まさか冥府でもこんなにハイテクを使いこなしているとは(笑)まるで進化したカードキャプターさくらのようだ。

阿福のスマホについて、公式Facebookでは以下のように紹介されている。面白い設定なので、簡単に日本語訳してみた。

「マルチ機能搭載の冥府執務用スマートフォン、お金があっても買えない。下記ハイテクノロジーを駆使した機能を利用できる:人間の記憶をスキャン(記憶を保存・削除可能)すること、いつでもどこでも冥府の資料を受領すること、任務執行中に一時的に悪霊を格納すること、悪霊退治完了後にコードをスキャンすることなど。」

「三立華劇」公式Facebookより引用、辛党R訳

今度は城隍爺など、他の神様の詳細も紹介してみたいと思う。第4話も楽しみだ。


※鍾馗についての参考資料(台湾華語・中国語のみ)

※台湾ドラマ『天巡者』他の紹介記事はこちらから


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